アスピリン/ランソプラゾールの配合錠が承認
武田薬品工業株式会社は、3月24日、アスピリン/ランソプラゾール配合剤「タケルダ(R)配合錠」(消化性潰瘍治療剤「タケプロン(R)」(一般名:ランソプラゾール)と低用量アスピリンの合剤)について、製造販売承認を厚生労働省より取得したと発表した。
タケルダ(R)配合錠
「タケルダ(R)配合錠」は、1錠中にアスピリン100mgとランソプラゾール15mgが含まれる錠剤であり、日本初の低用量アスピリンとプロトンポンプ阻害薬を配合した薬剤となっている。
タケプロンは、狭心症、心筋梗塞、虚血性脳血管障害や冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後のような低用量アスピリンの長期投与が必要で、かつ胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往歴を有する患者に対して、潰瘍の再発抑制の効能・効果が認められている。
飲み忘れ防止と利便性のために
高齢化が進む日本では、脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために、低用量アスピリンを服用する患者が増加しており、その一方で、低用量アスピリンの長期投与により胃潰瘍あるいは十二指腸潰瘍を発症することがあるため、低用量アスピリンの投与を継続する必要のある患者に対し、潰瘍発症を抑制することが重要視されている。
特に胃潰瘍や十二指腸潰瘍に罹患したことがある患者に対しては、国内外のガイドラインにおいて、プロトンポンプ阻害薬を併用投与することが推奨されている。
このような現状を受けて、低用量アスピリンとタケプロンを合剤化することで利便性が向上し、患者の飲み忘れを防止し、より長期にわたり潰瘍の再発を抑制しながら低用量アスピリンを服用することが可能となる。

武田薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/files/20140324_02_jp.pdf