味の素製薬と持田製薬の共同開発
味の素製薬株式会社は、3月24日、高血圧症を適応としたバルサルタン/シルニジピン配合剤「アテディオ(R)配合錠」(開発コード:AJH801)の、日本国内での製造販売承認を取得したことを発表した。
「アテディオ(R)配合錠」は持田製薬株式会社と共同開発している物であり、製造販売承認後の販売は持田製薬株式会社が行うこととなっている。
アテディオ(R)配合錠
「アテディオ(R)配合錠」は、日本で最初の、アンジオテンシンII受容体拮抗薬とN型カルシウムチャネルに対してブロック作用がある持続性カルシウム拮抗降圧薬シルニジピンとの配合剤である。異なる機序のアンジオテンシンII受容体拮抗薬と持続性カルシウム拮抗降圧薬を組み合わせることにより、優れた降圧効果が期待されるという。
アンジオテンシン2受容体拮抗薬であるバルサルタンは、安定した降圧効果があり、高血圧症治療で広く使われている。また、一方のシルニジピン(製品名:アテレック(R)錠)はN型とL型のカルシウムチャネルをブロックすることによって、交感神経亢進による血圧の上昇や、血圧が低下した時の心拍数増加を抑制する特徴を持つ。
配合錠開発の背景
高血圧症患者の中には、単剤では十分な降圧目標を達成できない場合があり、作用機序が異なる治療薬による併用療法を行っている人も存在する。さらに、高血圧症治療薬以外にも薬を服用していることが多いため、「アテディオ(R)配合錠」が提供されることによって、服薬における利便性が高まることが期待されて開発したという。

味の素製薬株式会社ニュースリリース
http://www.ajinomoto-seiyaku.co.jp/newsrelease/2014/