製薬業界ニュース
2025年08月03日(日)
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糖尿病の発症に関わる分子「セマフォリン3E」、発見される

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糖尿病の発症に関わる分子「セマフォリン3E」、発見される

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新潟大学の南野徹教授らが発見
独立行政法人科学技術振興機構(JST)が、さきがけという制度で推進している研究において、新潟大学の南野徹教授らは、糖尿病の発症に関わる新たな分子として、「セマフォリン3E」というタンパク質を発見した。

以前からの研究の結果によって、糖尿病の発症には、脂肪細胞の老化とそれに伴う炎症が重要であることがわかっていたが、老化が進むことにより、どうして炎症が起こるかまではわかっていなかった。
糖尿病
セマフォリン3Eと脂肪細胞老化の関連性
だが、今回、高カロリー食を与えて、過食・肥満を伴う状態にしたマウスの内臓脂肪には、セマフォリン3Eというたんぱく質が多量に分泌され、炎症を引き起こしていることを発見した。

セマフォリン3Eは、脂肪細胞の老化を促進すると増加し、逆に抑制すると減少した。肥満や脂肪細胞の老化による糖代謝の異常は、セマフォリン3Eを阻害することによって改善した。

2型糖尿病の発症原因がさらに解明されつつある
さらに、2型糖尿病患者の血中セマフォリン3Eが増加していたことから、ヒトの糖尿病においてもセマフォリン3Eによる脂肪組織の炎症がその病状に関与している可能性がある。

セマフォリン阻害を阻害するいう方法が2型糖尿病に対する新たな治療の開発につながると考えられる。

2型糖尿病とは
2型糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの量不足や、インスリンの効き方が弱いために、血糖値が高くなるのが特徴で、日本人の糖尿病の大部分を占める病気である。遺伝的な体質に加えて過食、運動不足、肥満などの生活習慣が原因で起こると考えられている。

平成19年度の統計では、疑い例も入れると、約2,210万人に達しているという報告があることから、多くの患者へ朗報となるだろう。


外部リンク

新潟大学
http://www.niigata-u.ac.jp/

独立行政法人 科学技術振興機構
http://www.jst.go.jp/index.html
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