錠剤タイプのインフル新薬
富士フイルムグループである富山化学工業株式会社(以下、富山化学)は、錠剤タイプの抗インフルエンザウィルス薬「アビガン錠200mg」の製造販売の承認を取得しました。新型インフルエンザ、過去に流行した再興型のインフルエンザの感染症に効果があると判断され、今回の承認になりました。
(画像はプレスリリースより)
「アビガン」の流通
現在の抗インフルエンザ薬で効果が現れない場合や、効き目がない場合にも効果が発揮される新薬として「アビガン」は、期待されています。既存の薬剤で、流行したインフルエンザの効果がないと政府が判断した場合に投与が検討される医薬品になります。そのため、医療機関には流通せずに、富山化学が、厚生労働大臣からの製造の要請を受けての製造と供給になります。
「アビガン」の効果・効能
動物を使った実験で、効果が見られた結果は、新型鳥インフルエンザにも効果が見られました。インフルエンザは、感染した細胞内で増殖してウィルスを放出することで他の細胞に感染します。現在の流通している抗インフルエンザ薬は、ノイラミニダーゼ阻害剤は、この放出を阻止して、インフルエンザの感染を防ぐ物です。しかし「アビガン」は、ウィルスの細胞内で遺伝子の複製を阻止してインフルエンザの増殖を防ぎます。この特徴から鳥インフルエンザAなどに対応する抗ウィルス作用が期待されています。

富山化学工業株式会社 プレスリリース
http://www.toyama-chemical.co.jp/