閉経前乳がんの効能追加
アストラゼネカ株式会社は2014年3月17日、LH-RHアゴニスト剤である「ゾラデックス(R)LA 10.8mgデポ」(一般名:ゴセレリン酢酸塩)に閉経前乳がんの効能追加が承認されたことを発表した。
ゾラデックス(R)LA
ゾラデックス(R)LA 10.8mgデポは、12~13週ごとに1筒(ゴセレリンとして10.8mg含有)を皮下に投与するLH-RHアゴニスト剤であり、前立腺がんの治療薬として2002年から用いられてきた。
また、4週(28日)ごとに1筒を皮下投与するゾラデックス(R) 3.6mgデポと同様の有効性と安全性が確認されている。
術後の閉経前乳がんの患者に対して、乳がんの再発を抑えるために卵巣機能を抑制することが必要とされており、ゾラデックス(R)LA 10.8mgデポは、そのような女性ホルモン依存性の閉経前乳がんの患者に対する再発予防に効果が確認された。
とりわけ、月経のある患者の再発乳がんの抑制および40歳以下の患者に関して、多くの効果があることを証明している。
患者の負担が軽減される
アストラゼネカは、日本の乳がんの治療においては30年以上の実績があり、ゾラデックス(R) 3.6mgデポは20年もの長期にわたり、閉経前乳がんの治療に用いられている。
今回、ゾラデックス(R)LA 10.8mgデポに閉経前乳がんの効能が追加されることで、4週に1度の投与であったから、3カ月に1回の投与が可能となり、閉経前乳がんの患者の負担軽減に貢献するものとなるであろう。

ニュースリリース
http://www.astrazeneca.co.jp/media/pressrelease/