「がん性皮膚潰瘍に伴う悪臭」を軽減
ガルデルマ株式会社は、がん性悪臭治療剤GK567(一般名:メトロニダゾール)について、厚生労働省に医薬品製造販売承認申請を行ったと発表した。同薬は、「がん性皮膚潰瘍に伴う悪臭」を軽減する外用剤。
医療上の高い有用性が期待できる
同薬は、進行がんの皮膚潰瘍部で増殖し悪臭物質(プトレッシン、カダベリン)を産生する数種類のグラム陽性及びグラム陰性嫌気性菌に対して、抗菌作用を発揮する。これにより、いわゆる「がん性皮膚潰瘍に伴う悪臭」を軽減する。
「がん性皮膚潰瘍に伴う悪臭」を有する患者を対象として、日本国内で臨床第3相試験を実施した結果、同薬はがん性悪臭の治療に有効であり、許容できる安全性プロファイルを有することがわかった。また、本薬のベネフィットはリスクを上回り、日本において医療上の高い有用性が期待できるものと考えられたため、今回の申請に至ったという。
皮膚疾患のトータルソリューションを提供すべく
同社は2010年12月、がん性悪臭の軽減におけるメトロニダゾール外用剤の開発を、厚生労働省から正式に要請されている。また、同薬の成分は、世界保健機関(WHO)や米国臨床腫瘍学会(ASCO)で推奨されている。英国においては、本適応症を取得している。
同社は、皮膚疾患のトータルソリューションを提供すべく今後も企業活動を展開していくとしている。

がん性悪臭治療剤GK567の日本における医薬品製造販売承認申請について - プレスリリース
http://www.galderma.jp/