高品質タンパク質結晶生成実験を実施
2014年03月20日、中外製薬株式会社は国際宇宙ステーション「きぼう」にて実施されるタンパク質結晶生成実験に、民間企業として参加することを発表した。
独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「きぼう」に設置された日本実験棟の微小重力環境を利用したタンパク質の高品質結晶生成実験「JAXA PCG(Protein Crystal Growth)」を実施しており、これからその第2期実験シリーズ第1回実験が実施される。
同社のタンパク質は2014年3月26日に打ち上げられるソユーズ宇宙船に搭載され、「きぼう」に届けられる。実験には同社以外にも大学等から18機関が参加している。
(画像は中外製薬ホームページより)
国際競争力の向上と革新的な創薬を目指す
今回のタンパク質の高品質結晶生成実験は、JAXAがこれまでに培ってきた高品質タンパク質結晶生成技術やノウハウをいかし、日本の産業競争力強化に貢献することを目的の一つとしている。
同社は実験によりタンパク質の精密な立体構造データを取得することで、その働きを解明し、革新的な新薬の創出を目指すとしている。

国際宇宙ステーション・「きぼう」を利用した高品質タンパク質結晶生成実験に民間企業として参加
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/「きぼう」利用 高品質タンパク質結晶生成実験への民間企業の参加について
http://www.jaxa.jp/press/2014/03/20140320_protein_j.html