EGFR遺伝子変異陽性患者の特定を補助
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、「コバス EGFR 変異検出キット」を、3月10日に発売した。
このキットは、非小細胞肺がん組織から上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を検出するというもの。EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)が効きやすいとされているEGFR遺伝子変異陽性患者の特定を補助するために使われる。
(画像はプレリリースより)
肺がんのうち80~85%は、非小細胞肺がん
肺がんのうち80~85%は、非小細胞肺がんであると推察されている。また日本人では、非小細胞肺がん患者の30~40%でEGFR遺伝子の特定領域に変異が起こっていることが報告されている。この遺伝子変異が主な原因となり、がん化が促進されることが明らかになっている。
非小細胞肺がん患者のうちEGFR遺伝子変異陽性患者は、分子標的薬であるEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)が効きやすいとされている。同キットは、このEGFR遺伝子変異陽性患者の特定を補助する遺伝子検査キットだ。
結果判定まで8時間以内に完了
同キットの特徴は、EGFR-TKIを用いた分子標的治療に重要なエキソン18・19・20および21から41の遺伝子変異を検出すること。
また、アレル特異的・リアルタイムPCR法の採用により、高感度に変異が検出も可能。結果判定まで8時間以内に完了でき、測定結果は「コバス 4800 システム z480」による自動判定となる。
同キットの保険点数は、2500点。希望販売価格は、24テスト用が492000円。

非小細胞肺がんの個別化医療に貢献「コバス EGFR 変異検出キット」発売のお知らせ - プレスリリース
http://www.roche-diagnostics.jp/news/14/03/10.html