島津製作所の新製品概要
島津製作所は2014年3月11日、ワイドレンジ高速検出器「One Sight」を搭載したX線解析装置「XRD-6100 OneSight」と「XRD-7000 OneSight」を発売したことを発表しました。
今回搭載されたワイドレンジ高速検出器は、検出チャンネルが多く、従来の検出器と比較しても実用上100倍以上のピーク強度が得られ、さらに25倍の高速測定が可能です。
X線解析装置は、試料にX線を照射し、試料で解析された特性X線の解析パターンを解析することによって、その試料の結晶化度・結晶系など物質の結晶構造解析に関する幅広い情報を得ることができます。そのため、X線解析装置は金属、セラミックスなどの分野だけではなく医薬品の分野において、研究開発や品質管理のために利用されています。
医薬品分野への同商品の期待
特に医薬品分野においては、ジェネリック医薬品の増加に伴い、最終製品チェックの強化、また触媒の反応速度・寿命評価における形態解析のためX線回折分析を高速化することが要請されていました。
同社では、これら2商品と共に、近年需要が伸びてきていることから高速検出器「OneSight」単体での販売も行うことを決定しており、これらを同社が販売中の既存のX線解析装置「XRD-6100」「XRD-7000」への据え付けも可能となっています。
これらの製品の拡大販売によって、同社は新興国をはじめとする海外のX線回折装置ユーザーの新規獲得を目指し、本製品と検出器オプションの合計で、年間販売台数60台を目指すとのことです。

島津製作所 プレスリリース
http://www.shimadzu.co.jp/news/press/n00kbc0000004bba.html