今回の販売契約
テルモとエフエムディは、ペリフェラル用のガイドワイヤーに関する販売契約を締結したことを2014年3月11日に発表しました。ペリフェラル用ガイドワイヤーはエフエムディが製造を行い、テルモが同商品を国内で販売する予定です。時期としては、5月から6品種を順次発売していき、2015年度の売り上げ目標は5億円としています。
ペリフェラル用ガイドワイヤーはカテーテル治療に用いられる医療器具で、足の血管の動脈硬化による血管の狭窄・血流の悪化といった末梢動脈疾患治療に用いられます。この疾患をもつ患者は高齢化や生活習慣病の増加に伴い、近年増加しています。
バルーンカテーテルやステントを用いたカテーテルによる、血管内治療は従来の外科的手術と比べて患者への体に対する負担が少なく、今後さらにこの治療が広がることが見込まれています。
テルモの今後の展開
血管内治療におけるペリフェラル用ガイドワイヤーに関しては、血管の閉塞の度合いや石灰化による硬さなど血管の症状に応じて様々な品種が必要となります。テルモは従来から末梢血管疾患領域において、ステントをはじめ、イントロデューサー・シースなどを既に販売しており、バルーンカテーテルを開発中です。今回の契約によりペリフェラル用ガイドワイヤーを加えることで同領域の製品をフルライン化することにつながります。

テルモ プレスリリース
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20140311/107