再生医療等製品の合弁会社を設立
2013年12月2日、株式会社ヘリオスと大日本住友製薬株式会社は、加齢黄斑変性などの眼疾患を対象としたiPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞を用いた国内における共同開発契約を締結し、またこの契約に基づく共同開発によるiPS細胞由来RPE細胞医薬品の製造および販売促進のため合弁契約を締結した。
2014年3月6日、両社はこの合弁契約に基づいて合弁会社「株式会社サイレジェン」を設立したことを発表した。
加齢黄斑変性は,加齢により網膜の中心である黄斑に異常が生じ、視力が低下する疾患で、日本人の失明原因の第4位を占める。50歳以上の1%で発症するとされ、高齢になるほど患者数が増大する。現在は抗血管新生(VEGF)薬を中心とした治療が行われているが,4割では改善が認められず、根本治療にはいたっていない。
こうしたなかで両社は、iPS細胞由来RPE細胞医薬品の実用化に向け、共同開発や基礎・臨床研究の実施、製造販売承認を取得し、難治性眼疾患の治療法の提供を目指すとしている。
合弁会社の位置づけ
合弁会社サイレジェンは、ヘリオスと大日本住友製薬の共同出資により設立。眼疾患領域の医薬品、医療機器および再生医療等製品の製造・販売の専門会社として位置付けられている。
会社名:株式会社サイレジェン
所在地:兵庫県神戸市中央区港島南町5丁目5番2号(神戸国際ビジネスセンター内)
代表取締役社長:鍵本 忠尚
資本金:5,000 万円

再生医療等製品事業に関する合弁会社設立のお知らせ(大日本住友製薬株式会社)
http://www.ds-pharma.co.jp/news/pdf/ne20140306.pdf