今回の契約内容
免疫生物研究所は、専用実施権を保有しているタンパク質生産技術の特許技術を大関株式会社に供与するために再実施権契約を締結したことを発表しました。
今回の対象となっている特許は「カイコでの組替えタンパク質製造のためのポリヌクレオチド」で、免疫生物研究所は遺伝子組換えカイコにより各種有用タンパク質を大量生産し販売する事業を行っております。今回の契約が締結されたことにより、同社が専用実施権を有する特許の通常実施権が大関に許諾されることで、大関は遺伝子組換えカイコによるタンパク質の受託発現サービスを開始することとなります。
同契約内容の背景と今後の見通し
同社ではもともとこの特許技術を核として、抗体やヒトコラーゲンを含む有用タンパク質を大量に生産し販売する事業を進める一方で、遺伝子組換えカイコによるタンパク質受託発現サービスの規模を縮小してきました。
他方、大関は同社が独自に開発した麴菌を用いたタンパク質の生産技術により、タンパク質受託発現サービスを広く展開していたところ、さらに同サービスを拡充する方針を進めることになりました。
今回の契約は大関にとってこの特許を利用してさらに同社サービスを拡充することにつながり、また、免疫生物研究所にとっても保有している権利の有効活用にもつながります。
このことで遺伝子組換えカイコ技術の普及がさらに進むことによって、シルクルネサンスと遺伝子組換えカイコを用いることで新しい産業の創出につながることが期待されています。

免疫生物研究所 プレスリリース
http://www.ibl-japan.co.jp/