IPF治療薬 再試験の結果を発表
致命的な肺の傷を治療するために開発された薬剤が重要な臨床試験を通過した。特発性肺線維症(IPF)と呼ばれる疾患の治療薬として初の認可を受ける可能性がある。
薬剤pirfenidoneは、InterMune社によって開発されたIPF治療薬。InterMune社が25日に発表した内容によると、pirfenidoneはIPF患者の肺機能低下を減速させた。InterMune社は、第三四半期の初めにも米国食品医薬品局(FDA)に承認を申請する。
「この疾患は60~70パーセントの悪性腫瘍より恐ろしいものです。Pirfenidoneは疾患を完治せず、また、全ての患者に効果があるわけではありませんが、恩恵を受けた患者群は確かに存在します」(Pulmonary Fibrosis Foudnation最高責任者ダニエル・ローズ――New York Timesより)
IPF疾患の現状
InterMuneによると、原因不明とされている疾患、IPFは、7万人のアメリカ人を侵している。肺にできる進行性の傷によって、呼吸を不可能にし、この疾患は2年から5年で患者の命を奪う。現在、アメリカではステロイド剤や他の薬剤が時としてFDA認可外で使用されている。
FDAは2010年にpirfenidoneの申請を却下している。薬剤が一つの臨床試験では効果を示したが、別の同様の試験では効果を示さなかったためだ。FDAは再試験を要求し、結果が今回発表された。
日本では2008年に塩野義製薬よりピレスパという商品名で販売されている。

InterMune Lung Drug Is Successful In New Trial
http://www.nytimes.com/2014/02/26/business/InterMune Reports Phase 3 ASCEND Trial Results of Pirfenidone in Idiopathic Pulmonary Fibrosis (IPF)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml