母親の「くすりの適正使用」の実態
くすりの適正使用協議会は、中学生の子供を持つ母親500名を対象とした「医薬品の適正使用に関する意識・知識調査」を実施した。この調査は、中学校における「くすり教育」導入から2年が経過するのを前に、中学生の医薬品の使用を取り巻く環境について調べようというもの。結果からは、中学生を持つ母親の「くすりの適正使用」の実態が明らかになっている。
(画像はプレスリリースより)
「薬の使い残しをのませた」、65.6%
調査の結果からは、親の間違った意識・判断により、中学生が家庭で医薬品を適正に使用できていない状況が散見できる。
「自分(母親)/父親が病院・調剤薬局でもらった薬を、自分の判断で量を加減して、子どもにのませたことがある」と回答した母親は、全体の33.8%。「自分の判断で、子どもがのむ薬の量や回数を増減させたことがある」のは、37.6%。「過去に、子どもが病院・調剤薬局でもらった薬の使い残しを、再び似た症状が出た際にのませたことがある」のは、65.6%にも及ぶ。
「サプリは医薬品ではない」を知らない母親、41.6%
母親自身が、医薬品や「くすりの適正使用」に関する知識が十分ではないケースも、多い。
「健康食品やサプリメントは、医薬品ではないということを知らない」母親は、41.6%。「ジェネリック医薬品とOTC医薬品が異なる意味であることを知らない」のは、85%。「薬の正しい使い方に関する教育が、中学校の義務教育で行われていることを知らない」は、94%にまで及んだ。
同協議会はこの調査結果を受け、中学校の「医薬品教育」がより効果的に行われるよう、教材提供などを通じてサポートをしていくとともに、「くすりの適正使用」の促進に貢献していくとしている。

中学生の母親500名を対象 「医薬品の適正使用に関する意識・知識調査」 - くすりの適正使用協議会
http://www.rad-ar.or.jp/blog/2014/02/500_1.html