栄養問題を我慢しがち
総合医療メディア会社である株式会社QLifeは、抗がん剤治療経験者500名を対象に、栄養補給に関する調査を行った。回答者の半数以上が「食欲不振」「吐気・嘔吐」など食事・栄養に関する副作用に見舞われ、半数が「食事に困った」経験を持つものの、医療者に栄養補給を相談したのは4人に1人にとどまるなど、栄養問題を我慢しがちな抗がん剤治療患者の実態が明らかにされている。
(画像はプレスリリースより)
半数が「食事に困った」経験があると回答
がん患者は、抗がん剤の副作用ために食欲不振や嘔吐に見舞われることが多い。これら副作用を抑える投与法や制吐剤が研究され、積極的な栄養管理の動きも広がっているが、患者側に「抗がん剤に嘔吐はつきもの」などの先入観があるため、医療者に相談しないケースもまた、多い。今回の調査は、そんな抗がん剤治療経験者の栄養補給の実態や意識を問うため、行われた。調査は、2014年1月12日から21日にかけて、インターネット上で行われている。
結果、回答者の半数以上が「食欲不振」「吐気・嘔吐」など食事・栄養に関する副作用に見舞われ、半数が「食事に困った」経験があると回答した。しかし、医療者に栄養補給を相談したのは4人に1人にとどまった。
「副作用だから仕方がない」
相談せずに我慢する理由は、「副作用だから仕方がない」「薬を止めれば食欲は戻る」といったものが多いという。また、多くの患者は「食事で最低限の栄養補給が行えている」「栄養剤は食事がままならない人のためのもの」と考え、積極的に栄養強化しようとはしていない様子もうかがえる。
調査の詳細は、公式サイトのページへ。

「食欲不振」「吐き気・嘔吐」「食事で困った」率はいずれも半数に上るが「栄養補給を相談」は4人に1人のみ - 株式会社QLife
http://www.qlife.co.jp/news/5363.html