悪性リンパ腫での適応取得は、世界初
日本イーライリリー株式会社(以下、日本イーライリリー)は、抗悪性腫瘍剤「ジェムザールR注射用200mg及び同1g」(一般名:ゲムシタビン塩酸塩)について、厚生労働省から「再発又は難治性の悪性リンパ腫」の効能・効果の承認を取得した。同製剤における悪性リンパ腫での適応取得は、世界で初となるという。
(画像はプレスリリースより)
日本でも近年増加傾向の悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は、血液のがんで、リンパ系組織から発生する悪性腫瘍だ。60歳代から罹患率が増加し、男性の増加が特に顕著だという。近年の化学療法の進歩により、治癒が望める疾患ではあるが、いったん再発・難治性となれば、その生命予後は極めて悪い疾患とされている。
日本人の2007年における年間推定患者数は、約18776人。2011年における死亡者数は10388人と、近年増加傾向にあるという。
治療成績の向上が期待される
「ジェムザールR」は、1999年の非小細胞肺がんの適応における承認を皮切りに、「膵がん」「胆道がん」「尿路上皮がん」「手術不能または再発乳がん」「がん化学療法後に増悪した卵巣癌」と、適応拡大を続けている。今回の「再発又は難治性の悪性リンパ腫」で、適応取得は7つ目となる。
今回の承認により、再発や増悪した悪性リンパ腫の患者に対する治療の選択肢が広がり、治療成績の向上が期待されるという。

日本イーライリリー株式会社 - 公式
https://www.lilly.co.jp/抗悪性腫瘍剤「ジェムザールR」 、再発又は難治性の悪性リンパ腫に係る効能・効果追加の承認を取得 - プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/