新乳がん治療薬、副作用を抑え、最大で6か月の延命

シェフィールドでの実験を終え、ロシュ社製の新しい乳がん治療薬が13日よりイギリスで利用可能になる。

進行性または侵襲性の強い乳がん(進行性HER2陽性)への治療薬であるこの薬剤はシェフィールドがん研究所を含む多くの研究所で実験が行われた。

Kadcylaとして知られるこの薬剤は化学療法剤をがん細胞に直接運ぶことを可能にし、がん細胞のみを破壊する。

実験では、現在認可されている治療法と比べ、脱毛や重度の疲労を含む有害な副作用を抑えると同時に最大で6か月患者の余命を伸ばすことに成功した。現行の治療法では25.1か月だった延命期間を30.9か月まで伸ばす。

Kadcylaはまずがん細胞に取りつき、がんの増殖・転移を促す信号を遮断し、がん細胞の外面の防御を破り、化学療法剤を放出して内部から破壊する。この作用は正確なため、通常有害な化学療法でも健康な細胞には不要なダメージを与えずに済む。

Kadcylaは3週間に1度投与される。最大で1年に1300人のイギリス人女性が薬による恩恵を受けられるだろうと専門家たちは話している。薬は1か月に100万円(￡6,000)程度。




Sheffield breast cancer patients trial new drug
http://www.thestar.co.uk/news/health/local-health/

Breast cancer drug that extends life by six months gets go-ahead:Treatment that reduces side effects will help women with most aggressive form of the disease
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2558059/

New breast cancer drug made widely available
http://www.itv.com/news/update/2014-02-13/

Roche
http://www.roche.com/index.htm