アストラゼネカに臨床データの提出を要請
ウォール・ストリート・ジャーナルなど各紙によると、2014年2月11日、米食品医薬品局(FDA)はイギリスの製薬会社アストラゼネカに対し、糖尿病治療薬「サクサグリプチン(一般名)」の臨床データの提出を要請し、これを精査すると発表した。
今回の要請は、昨年9月に医学専門誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(NEJM)」に掲載された臨床試験の結果を受けてのものだ。それによると、その際の治験でサクサグリプチンを投与した患者群で心不全による入院率が高まったという。サクサグリプチンは2型糖尿病成人患者の血糖値を低下させるための薬として承認されており、商品「オングリザ」あるいは「コンビグライゼ」(メトホルミンとの合剤)として販売されている。
FDAは臨床データを3月初旬までにアストラゼネカから受け取るとしている。
(画像はアストラゼネカ ホームページより)
死亡率の上昇や重大な心血管系リスクの増大は認められず
上記の治験においては、サクサグリプチンの投与によって死亡率の上昇や、心臓発作と脳卒中など重大な心血管系リスクの増大は認められなかった。

AstraZeneca PLC
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