アステラス製薬より継承
マルホ株式会社(以下、マルホ)は、アステラス製薬株式会社(以下、アステラス)が製造販売しているアトピー性皮膚炎の治療薬である「プロトピック(R)軟膏0.1%」と「プロトピック(R)軟膏0.03%小児用」(一般名:タクロリムス水和物、以下、プロトピック(R)軟膏)の日本での販売権を2014年4月1日に継承することを発表した。
プロトピック(R)
プロトピック(R)軟膏は抗炎症作用を持つアトピー性皮膚炎の治療薬として1999年6月に、まず日本で承認され、11月に現在のアステラス製薬株式会社から発売された。そして、現在は世界60カ国以上で使用されている。2011年4月からはマルホが「プロトピック(R)軟膏」の日本におけるプロモーション活動を受託している。
継承の背景
アトピー性皮膚炎の患者は、日本国内で172万人存在すると推定され、0歳から5歳と21歳から25歳の世代に多く患者がみられる。小児においては、アトピー性皮膚炎のコントロールが喘息やアレルギー性鼻炎の発症抑制と関連があることが明らかになっており、アレルギー性疾患の予防の点においても、適切なケアが必要とされてきている。
また、生活環境の変化で親元から離れるようになる20代、30代に重症化した患者が増加傾向にある。アトピー性皮膚炎はアレルギー的な面と皮膚のバリア機能の低下という面を持ち、その治療に関し、抗炎症剤を用いる炎症抑制と保湿剤を用いるスキンケアが中心となっている。
マルホが「プロトピック(R)」軟膏を販売することによって、マルホの製品である「ヒルドイド(R)」を併用したアトピー性皮膚炎ガイドラインに沿った幅広い治療の選択肢を提案できるようになる。

プロトピック(R)軟膏の国内独占販売について(ニュースリリース)
http://www.maruho.co.jp/pdf/201401/20140129_pr_jpn_web.pdfマルホ株式会社
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