FDA、交代勤務睡眠障害治療薬を認可
ヴァンダ製薬は先月31日、米国食品医薬品局(FDA)よりtasimelteon(製品名:HETLIOZ)の認可を受けたと発表した。HETLIOZは交代勤務睡眠障害(Non-24)の治療を目的とした20㎎のカプセル剤。HETLIOZはFDAが認可した最初の交代勤務睡眠障害治療薬となった。
盲目人口に画期的治療薬
Non-24は60年以上前に発見された、慢性的な概日リズム障害の一種。体内時計のずれからくる睡眠・覚醒サイクルの障害である。盲目の人間の多くがNon-24を患っており、約8万人のアメリカ人がこの症状をもつとされている。
「FDAによるHETLIOZの認可は盲目の患者や、彼らの支持者の勇敢な行動なしでは実現しませんでした。われわれはNon-24を患う人々が切望しているサポートを提供すること、この治療薬へのアクセスを促進することを約束します」(ヴァンダ製薬社長兼最高経営責任者 ミハエル・ポリメロポウロス――プレスリリースより)
臨床試験での副作用
臨床試験での最も一般的な副作用は頭痛、アラニン・アミノトランスフェラーゼの増加、悪夢または異常な夢、呼吸器官または尿路感染だった。HETLIOZは精神的敏捷性を必要とする行動機能を低下させるため、HETLIOZを服用後は行動を制限し、睡眠をとる準備をすることが推奨されている。

FDA Approves HETLIOZ (tasimelteon) for the Treatment of Non-24-Hour Sleep-Wake Disorder
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