三和化学研究所の発表概要
名古屋市に本社を置く三和化学研究所は韓国の東亞ST社との間で、持続型赤血球造血刺激因子製剤である、ダルベポエチンアルファのバイオ後続品に関するライセンス契約を締結したことを発表しました。
このライセンス契約においては、同剤の日本国内における開発・商業化に関する内容となっています。東亞ST社は東亞製薬が2013年に分割して設立された会社で、一般医薬品事業を中心に事業展開を行っています。1500人以上の従業員を有し、薬3500億ウォンの売上高を有しています。
ダルベポエチンアルファは、腎性貧血のための治療薬で、透析期から保存期慢性腎臓病までの腎性貧血の患者に対して、日本国内で2007年より貧血の症状を改善する目的で広く使用されています。
(画像はホームページより)
今後の方向性
このライセンス契約に関連して、同社はジーンテクノサイエンスと共同開発契約を締結することも合わせて発表しました。今後の方向性としては、同社はジーンテクノサイエンスとダルベポエチンアルファのバイオ後続品について共同開発を行います。そして、同社が製造販売承認申請と販売については単独で行う予定です。
同社では腎疾患領域を重要な分野と位置づけて研究開発を進めていました。バイオ後続品を導入することで腎疾患領域における同社のパイプラインの充実を図っていくこと、そして、慢性腎不全の患者のため貢献していくことを表明しています。

三和化学研究所 プレスリリース
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