米国における大うつ病治療薬の販売開始
武田薬品工業は、デンマークのコペンハーゲンに本社をおく、ルンドベック社は、米国内において成人の大うつ病治療薬である、Brintellix (R)を販売開始することを発表しました。この治療薬は、2013年9月末に米国食品医薬品局から承認を受けた後、米国国内において卸売業者を通じて流通を開始しています。
Brintellixは包括的な臨床試験プログラムを通じて、成人の大うつ病に対する全般的な症状につき統計学的に有意な改善効果があること、そして安全性が認められました。臨床試験としては6-8週間で6本の短期投与試験をおこない、MADRSおよびHAMD-24の総合スコアを投与開始前後において比較し実証しました。
また、1本の長期維持試験も行い、24-64週間かけて、プラセボ投与とBrintellix投与の結果を比較した結果、うつ病の症状が再発するまでの期間が、後者の場合統計学的に有意に送らせることができました。
(画像はホームページより)
うつ病の特徴
全世界のうつ病患者のうち、半数未満しか治療をうけておらず、2010年時点でもうつ病は身体に障害をもたらす原因の第二位であり、3000万人以上のアメリカ人が大うつ病を罹患する可能性があると言われています。
大うつ病は慢性化・複雑化しやすく、対処の難しい疾患ですが、大うつ病の患者に対して新たな治療オプションを提供できること、そして、今後も大うつ病患者を支援していくことを両社は表明しています。

武田薬品工業 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/