口腔咽頭カンジダ治療薬で独占販売契約を締結
富士フイルムファーマ株式会社は、株式会社そーせいと、そーせいが現在開発している口腔咽頭カンジダ症を適用とする「SO-1105(一般名:ミコナゾール)」の日本における独占販売に関する契約を締結したことを発表した。
今回の提携は、感染症領域での販売基盤強化を図る富士フイルムファーマと、医薬品を開発し、日本および欧米市場への医薬品の導入・供与を図るそーせいの戦略が一致したことによる物である。
SO-1105
「SO-1105」は免疫機能が低下した患者、糖尿病のような慢性疾患を持つ患者、放射線治療中の頭頚部がん患者などに多く発症する口腔咽頭カンジダ症の治療薬であり、口腔粘膜に付着するタイプの抗真菌剤である。
国内初の口腔粘膜付着型ドラッグデリバリーシステムによる治療薬であり、上顎歯肉(歯茎)に付着させるだけで薬効成分を長時間持続させ放出することが可能である。
ミコナゾールは、1日に数回口腔内に塗らなくてはならない既存薬と比較して、1日1回歯茎に薬剤を付着させて治療するため、患者の負担が軽減される。
契約概要
今回の契約に基づき、「SO-1105」の承認取得、製品の製造および供給に関する責任はそーせいが負い、日本におけるマーケティングおよび流通販売に関する責任は富士フイルムファーマが負うこととする。
なお、今回の契約において、富士フイルムファーマは、そーせいに対し、契約時、承認申請時、承認取得時、薬価収載時に、マイルストンとして、総額9億円を支払う予定となっている。

口腔咽頭カンジダ症を適用とする「SO-1105」の日本における独占販売に関する契約を締結(ニュースリリース)
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0848.html富士フイルムファーマ株式会社
http://ffp.fujifilm.co.jp/index.html?link=newsrelease株式会社そーせい
http://www.sosei.com/jp/