ダンディ大学、MMVと協力して新成分を研究
ダンディ大学の科学者らはマラリア薬チャレンジ基金(MMV)と協力して抗マラリア新薬を開発する。
ダンディ大学の薬剤開発ユニットが開発した成分はMMVの科学諮問委員会からの推薦されたのち、MMVによって選出され、全臨床開発に進んだ。
「この成分は優れた抗マラリア性質を持っています。この成分はマラリアの単回投与による治療の可能性があるのです。さらに、マラリアにかかる最初の段階で人々を守ること、感染者から他人へマラリアが感染するのをとめることができます」(ダンディ大学医化学長 イアン・ギルバート教授――プレスリリースより)
今回発見された成分は現在の抗マラリア薬とは違う科学的分類に属している。この成分はこれからスケール・アップされ、今後18か月以内に臨床試験を行うため、さらなる安全性の試験が行われる。
マラリア新薬の開発は急務
抗マラリア薬、毎年、2億件のマラリア症例が全世界で見られ、これは62万7000件の死亡につながっている。マラリアによるほとんどの死は5歳以下の幼児に多く、妊婦は特に被害を受ける可能性が高い。忍容性・効果が高く、安価な新薬が長年求められてきた。現在、効果的な薬剤がない理由の一つに、マラリアの原因となる寄生生物がすぐに薬剤に対する耐性を発達させてしまうことがあるため、現行薬とは違う科学的分類に属するこの成分に期待が集まっている。

Potential new anti-malarial drug identified at the Drug Discovery Unit, Dundee
http://www.drugdiscovery.dundee.ac.uk/media/news/