国際共同第3相試験開始
田辺三菱製薬は2月3日、エンヴィヴォ社から導入したMT-4666 (EVP-6124、米国一般名:encenicline)、について、このたびエンヴィヴォ社がアルツハイマー型認知症の患者を対象とした国際共同第3相試験を開始したと発表。
(画像は田辺三菱製薬ホームページより)
開発、そして評価へ
MT-4666は新規α7ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト作用を有する化合物で、田辺三菱製薬は、2009年3月にエンヴィヴォ社より日本、アジア地域における独占的研究・開発・販売および製造権を取得、国内でアルツハイマー型認知症の患者対象に開発を進めている。
国際共同第3相試験は、米国、欧州、日本などの地域で、約1,600名のアルツハイマー型認知症の患者を対象とし、プラセボ対照、無作為化二重盲検試験を実施、安全性と有効性を評価するものである。
アルツハイマー型認知症患者のために
田辺三菱製薬は、エンヴィヴォ社が主導するこの国際共同第3相試験へ参画し、今春にも日本で本試験を開始する予定だ。
これにより、MT-4666の開発を加速させ、アルツハイマー型認知症の患者に有用な治療薬を1日でも早く提供することができるよう、エンヴィヴォ社と協力していきたいとしている。

田辺三菱製薬ニュースリリース
http://www.mt-pharma.co.jp/