重要事項として
バイエル薬品は2014年1月17日、医療関係者向けにヤーズ配合錠による血栓症について、安全性速報を発表して注意を促した。
(この写真はイメージ写真です)
3人の死亡例
この月経困難症治療剤(ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠)を販売開始したのが2010 年11 月16 日。それ以降2014 年1 月7 日までの間に、推定される使用患者数は187,000であるという。
なお、この患者数は1人の女性が1年間に13シート(1シート28錠)使用したと仮定して算出しているのだが、このうち、因果関係が否定できない血栓症による死亡が3例報告されており、今回の発表に至った。
24時間対応
バイエル薬品は、もし患者に血栓症と疑われる症状、例えば下肢の急激な疼痛・浮腫や激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害などが出た場合には直ちに投与を中止し、服用患者へは必ず患者携帯カードを渡して説明、救急医療機関などでの受診をすすめるよう促している。
さらに、本剤の「使用上の注意」に「警告」を新設して注意を呼びかけるとともに、問い合わせに関しては、「くすり相談ヤーズ専用ダイヤル」を設け、365日24時間対応するとしている。

バイエル薬品安全性速報
http://byl.bayer.co.jp