不動在庫問題を解消
株式会社ピークウェルは、調剤薬局向け不動医薬品在庫販売サイト『ポケヤク』を2014年1月21日から開始した。ピークウェルは、中小企業の調剤薬局の経営者・管理者を対象に、調剤薬局で不動在庫となってしまった医療用医薬品(主に処方せん医薬品)を中心に買い取りし、販売する。
(画像はニュースリリースより)
ポケヤクのサービス内容と特徴
調剤薬局から託された不動在庫を、その薬を必要としている薬局に販売することがサービスのメインとなる。現在、取り扱っている医薬品の種類は約1,200品目以上であり、関東圏内で約100件の取引先調剤薬局を持つ。
必要な薬を必要な分だけの小ロットで安く購入することができ、通常10%程度の薬価差益が最大で95%を可能とする。
ピークウェルでは実際に薬局を経営してる薬剤師がサービスおよび運営を行っているため、現場のニーズに合わせた使いやすさを実現させ、どんな相談にでも乗るサポート体制もできている。
利用するに当たっては、無料会員登録が必要である。また会員登録の際には、薬局開設許可証が必要となり、ピークウェルでの審査を通過した後に、本登録となる。
購入希望の場合には、薬価の高い医薬品、JANコードやバーコードリーダーからの検索、購入履歴からの購入といった機能があり、薬効別などの詳細検索およびお気に入り機能が追加される予定である。
販売する場合には、見積もりフォーム(形式は不問)から、売却したい医薬品名、個数、使用期限などの情報をピークウェルに送信し、確認ができ次第見積もりとなる。見積もりは無料である。
サービス開始の背景
薬局には、「近隣の医者が処方する薬を突然変更した」、「パッケージ変更や有効期限が近いために返品ができない」などの理由で期限が切れた薬を廃棄せざるを得ないリスクや消費税の増税に伴い、経営が圧迫されるのではないかという不安が存在する。パークウェルの独自調査結果によると小規模の薬局全体で、約53億円の医薬品が廃棄されてるとの結果となった。
このように調剤薬局の不動在庫問題は深刻化している。不動在庫問題を受け、「使われなくなった薬を他の薬局で使ってもらいたい」、「小ロットで必要な薬を入手したい」、「消費税が増税される分、安く薬を調達したい」といった要望に応えるために「すべての薬局の在庫がポケヤクで助け合える」という理念を掲げ、『ポケヤク』のサービスを開始することとなった。

ポケヤクサービス開始(ニュースリリース)
http://www.atpress.ne.jp/view/42182ポケヤク
http://pokeyaku.com/