1日1回の経口剤
大日本住友製薬株式会社と武田薬品工業株式会社はⅠ月27日、非定型抗精神病薬ルラシドン塩酸塩について欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品評価委員会(CHMP)において、承認を推奨するという見解が示されたことを発表した。
(画像はホームページより)
ルラシドンは大日本住友製薬が創製した独自な化学構造の非定型向精神薬。1日1回、経口投与する。ドーパミン-2、セロトニン-2A、セロトニン-7受容体に親和性を示し、アンタゴニストとして作用する。セロトニン-1A受容体にはパーシャルアゴニストとして作用し、ヒスタミンとムスカリン受容体に対してはほとんど親和性を示さない。
アメリカ・カナダで販売
アメリカ・カナダでは大日本住友製薬の子会社であるサノビオン社が統合失調症に対する承認を取得し、「LATUDA」の製品名で販売している。アメリカにおいては2013年6月に双極性Ⅰ型障害うつの適応追加が承認されている。
ヨーロッパでは武田薬品による統合失調症を適応症としての販売許可申請が受理されており、スイスでは武田薬品の子会社である武田ファルマAGが承認を取得した。

大日本住友製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=565