転移性腎細胞がん向け医療製品「AGS-003」のライセンス契約を締結
株式会社メディネットとArgos Therapeutics,Inc.は、Argos社が開発している転移性腎細胞がんを対象とする細胞医療製品「AGS-003」に関するライセンス契約を締結したことを発表した。
この契約に基づき、メディネットは日本での「AGS-003」の開発および製造の独占的許諾を受けるだけではなく、国内での販売およびサブライセンスの非独占的ライセンスを取得することとなった。また、メディネットはArgos社に対し契約一時金の支払いと貸し付けを実行した。
AGS-003
「AGS-003」は、細胞医療製品であり、平成23年にノーベル生理学・医学賞を受賞した米国ロックフェラー大学 ラルフ・スタインマン教授の技術が用いられている。
患者自身のがん組織から抽出したRNA(遺伝情報伝達物質)を樹状細胞に導入し、各患者のがん抗原に対する免疫応答を誘導するようデザインすることによって、患者一人ひとりの治療効果を得る(個別化医療の実現)ことを目指している。
現在、「AGS-003」とスニチニブ(転移性腎細胞がんの標準治療薬)の併用治療に関する第3相臨床試験が複数の国で進行中であるが、米国において既に終了している第2相臨床試験では、スニチニブ単独治療と比較すると、全生存期間における中央値が2倍に延長したという結果が出ている。
Argos Therapeutics,Inc.
Argos Therapeutics,Inc.は1997年に設立された。基盤技術「Arcelis」を用いて、がん治療や感染症治療分野での個別化医療に向けた細胞治療技術の開発および事業化を事業内容とするノーベル生理学・医学賞を受賞した米国ロックフェラー大学のラルフ・スタインマン教授が共同創設者の一人となっているバイオベンチャーである。

株式会社メディネット ニュースリリース
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/株式会社メディネット
http://www.medinet-inc.co.jp/Argos Therapeutics,Inc.
http://www.argostherapeutics.com/