「前向きな思考」が片頭痛を治療
ハーバード大学による研究では66名の片頭痛患者が参加し、薬剤治療またはプラシーボの治療的効果が調査された。研究の結果、医者が薬を処方する際の言葉が患者の治療結果を左右することがわかった。言葉のトーンや言葉に含まれる前向きさが治療の効果を増進または減退させていた。
(画像はイメージです。by psyberartist,flickr)
研究の詳細
研究に参加した患者は直後6回の片頭痛を封筒の中に入った異なるメッセージが添付された薬剤を使って治療を行った。参加者はrizatriptanと呼ばれる薬剤を摂取するグループ、プラシーボと知って薬剤を摂取するグループ、メッセージのない薬剤を摂取するグループに分けられた。さらに患者の反応を見るため、rizatriptanと書かれた薬剤でも本物とプラシーボのものを用意した。
治療効果が変化 本物と変わらず
結果、rizaptriptanと偽の記述があったプラシーボ剤を摂取した患者は、プラシーボと知りながら薬剤を飲んだ患者に比べ、2倍の鎮痛効果が見受けられた。実際、rizaptriptanと表記されたプラシーボ剤を摂取した患者の治療効果はプラシーボ剤と表記されたrizaptriptanを摂取した患者のものと変化がなかった。
「前向きなメッセージが多いほど、プラシーボ効果は大きかった」(ハーバード大学教授 テッド・カプチャック――Latin Postより)

Migraine Study Placebo Effect: New Study Shows The Power of Positive Thinking Makes Migraine Medicine Work
http://www.latinpost.com/articles/5743/20140109/The placebo effect: A new study underscores its remarkable power
http://www.theglobeandmail.com/life/health-and-fitness/Placebo Effect May Account for Half of Drug's Efficacy
http://www.livescience.com/