メラノーマ、TafinlarとMekinistの併用で治療
9日、グラクソ・スミスクライン社は米食品医薬品局(FDA)が同社のTafinlar(一般名:dabrafenib)とMekinist(一般名:trametinib)の併用治療を認可したことを発表した。両剤は手術で切除不能または末期の進行性メラノーマ患者の治療に用いられる。
2013年5月、両剤は手術で切除不能または末期の進行性メラノーマ患者の治療において、単独での投与を認可されていた。メラノーマは最も進行性の強い皮膚がんの種類で、皮膚疾患による死の主因として知られている。米国立がん研究所は2013年には76,690人のアメリカ人がメラノーマと診断され、そのうち9,480人が死亡するだろうと推測している。
分子経路の信号を阻害、特定メラノーマに効果
MenkistとTafinlarはがん細胞増殖を促す同じ分子経路の異なる場所で信号を妨害する。両剤は併用療法として腫瘍がBRAF V600E、V600Kと呼ばれる遺伝子突然変異を起こしている患者に特に有効とされている。BRAFタンパク質は正常細胞の増殖のコントロールに利用されるが、皮膚から生じる約半数のメラノーマに変異している。
「MenkistとTafinlarはメラノーマ治療薬として最初に併用療法が認められた薬剤です。両剤の併用療法としての開発は、メラノーマの生物学的経路についての強い理解に基づくものです。今回の認可は薬剤の併用について臨床開発研究を続けることの重要さを表しています」(FDA薬剤評価・研究センター血液学・腫瘍学研究所リチャード・パツダー氏――プレスリリースより)

FDA approves Mekinist in combination with Tafinlar for advanced melanoma
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/GSK gains accelerated FDA approval for combination use of Mekinist (trametinib) and Tafinlar (dabrafenib)
http://www.gsk.com/media/press-releases/2014/