8日、2型糖尿病治療薬Farxiga認可
米国食品医薬品局は8日2型糖尿病患者の血糖値を管理するdapaglifozin(商品名 Farxiga)錠剤を認可したと発表した。Farxigaは英アストラゼネカと米ブリストル・マイヤーズ スクイブが共同開発。
2400万人の人々が現在2型糖尿病を患っており、その90パーセント以上がアメリカで診断されている。2型糖尿病は時間とともに高血糖値は心臓疾患、失明、神経障害、腎障害などの合併症につながる危険性がある。
「血糖値の管理は糖尿病治療においてとても重要な役割を持ちます。Farxigaは2型糖尿病を患っている何百万人ものアメリカ人に新しい選択肢を与えてくれます」(薬物評価・研究センター薬物評価II局局長カーティス・ローズブロー――プレスリリースより)
Farxiga処方の際の注意
Farxigaは単独またはメトフォルニン、ピオグリタゾン、グリメピリド、シタグリプチン、インスリンなど他の2型糖尿病治療との併用療法として研究された。Farxigaは1型糖尿病を治療する場合、血中ケトン値が高い場合、中等度から重度の腎臓機能障害、末期の腎疾患を持つ場合、また患者が透析を施行されている場合に使用されてはならない。
臨床試験中、増加する数の膀胱がんの症例がFarzxiga服用者に見られたため、膀胱がん患者への処方は不適切である。膀胱がんの病歴をもつ患者はFarxiga利用前に医者と話すことが勧められている。Farxigaは目まいまたは失神、腎機能低下などを引き起こす低血圧に繋がる脱水症状を引き起こす可能性がある。腎機能障害をもつ高齢の患者、他の疾患治療のため利尿薬を処方されている患者はこの危険性が高いとされている。

FDA approves Farxiga to treat type 2 diabetes
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/AstraZeneca and Bristol-Myers Squibb announce US FDA approval of FARXIGA (dapagliflozin)
http://www.astrazeneca.com/Media/Press-releases/Article/