肝動脈化学塞栓療法(TACE)に対して保険適用へ
本社を東京都に置くゲルベ・ジャパン株式会社は、11月22日、「リピオドール480 注10mL」が「ファルモルビシン注射用10mg、同注射用50mg」を使用した肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法に対して保険適用となったことを発表した。
このリピオドールは既に昨年9月13日に、「医薬品又は医療機器の調製」の効能・効果、及び用法・用量についての承認を取得している。そして今回、ファルモルビシンにリピオドールを使用した「肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)」の用法・用量が追加承認された。
そうした経緯があって、リピオドールのTACEについての保険適用が追加されたという。
待望の保険適用化
日本における肝細胞癌の新規罹患患者数は年間約45,000人と推計されている。そしてその内の約3割が、TACEの対象となる新規切除不能肝細胞癌罹患者である。
リピオドールのTACEは、切除不能肝細胞癌に対する標準的治療法の1つである。ところが、この治療法は長年にわたり適応外治療であった。
そのため、学会などより多数の要望書が提出されるなど、患者や多くの医療従事者から強く待ち望まれていたものでもあったとのことである。

@Press:アットプレス/ゲルベ・ジャパン株式会社プレスリリース
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