トシリツマブ、多関節型若年性特発性関節炎治療に
多関節型若年性特発性関節炎(以下 pJIA)の治療薬として認可されたトシリツマブ(商品名 ロアクテムラ)が、3人に2人の患者における症状の70パーセントを改善した。
pJIAは英国で1000人以上の子どもに影響を与えている。pJIAを患った子どもは歩行や友達と遊ぶなど単純な行動に痛みを伴ったり、困難を感じたりするようになる。
臨床実験では、トシリツマブ治療により、炎症や症状が強まる機会を低下させる結果が発見された。
トシリツマブはすでに別のタイプの全身型若年性特発性関節炎とよばれる若年性関節炎の治療薬として認可されている。
pJIAを発症した子どもは、40パーセントが早期の関節置換術を必要とするなど、予後が悪化する可能性がある。
若年性関節炎患者に可能性
慈善団体アースライティス・ケアの最高責任者ジュダイ・ライス氏は、以下のように語っている。
「pJIAに対するロアクテムラ治療の認可は難症を患っている子どもにとって素晴らしいニュースです。ロアクテムラの認可は未来への希望と、青年期を楽しくすごすための可能性を与えてくれます。
関節炎をもつ子どもの家族を支援するアースライティス・ケア青少年プロジェクトを通じて、pJIAが子どもとその家族にとって甚大な影響を与えることを知っています。関節炎は学校教育、人間関係など子どもの人生のあらゆる面に影響を与えるのです」(NursingTimesより)
トシリツマブは、従来のメトトレキサート治療の効果を得られなかった2歳以上のpJIA患者に対する治療薬。単独での投与またはメトトレキサートとの併用が可能だ。

Drug licensed for children with arthritis
http://www.nursingtimes.net/nursing-practice/Drug helps children with arthritis
http://www.thisisguernsey.com/news/uk-news/2013/12/02/Children suffering from juvenile arthritis given hope as new drug is approved
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2519845/