新製品発売
東和薬品株式会社は12月13日に新製品(10成分25品目)が薬価基準追補収載され、発売開始となったことを発表した。今回の新発売により東和薬品の製品は326成分622品目となる。
世界初の技術を採用したOD錠を発売
東和薬品は、製品名を印刷する際に、割線を認識することによって、割線の位置に合わせて製品名が印刷されているOD錠を開発した。この技術を採用したOD錠は世界初めてとなる。
医療現場において、服用する量を調節するために錠剤を分割して調剤されることがあるが、この技術を採用した製品は分割された後も製品名が判読しやすい表示にすることを可能とした。この技術によって、製品の識別性が高まり、医療従事者が薬剤を特定するのに費やす時間を短縮でき、また、患者の飲み間違い防止にも効果も期待できる。
この技術は、今回発売となったピタバスタチンCa・OD錠1mg/2mg「トーワ」とアトルバスタチンOD錠5mg/10mg「トーワ」に採用されている。
(画像はニュースリリースより)
患者が飲みやすい製剤工夫
タクロリムスを例に挙げる。タクロリムス錠0.5mg /1mg/1.5mg/3mg/5mgは、タクロリムス製剤として初めての錠剤形状が開発された。その背景には、患者を対象としたアンケートで、10歳未満を除くすべての年齢層が服用しやすい剤型は錠剤であるという評価が出されていることからである。
タクロリムスは関節リウマチの治療薬として投与される薬剤の一つである。関節リウマチの治療用としては1.5mgと3mgが用いられるためにこれら2種類の規格を追加した。これにより1回の服用する錠数を減らすことを可能とし、関節の動きに制限があるために日常動作が困難であるリウマチ患者が服用する場合における利便性の向上が期待できる。

10成分25品目を新発売(ニュースリリース)
http://www.towayakuhin.co.jp/pdf/news131213.pdf東和薬品株式会社
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