CHMP、新薬に肯定的な意見
HIV/AIDS領域に特化したヴィーブヘルスケア株式会社は先月21日、欧州医薬品庁医薬品委員会(以下 CHMP)が、HIV感染患者の成人と12歳以上の青年に対する治療として、Tivicay(一般名 ドルテグラビル)の製造承認を推奨する肯定的な意見を表明したと発表した。
「我々は、このたびのCHMPのドルテグラビルに対する意見を喜ばしく思います。HIVに感染したヨーロッパの人々に対し、新しい治療を提案する新たな一歩を踏み出したのです。我々は、HIV患者の治療法の選択肢を進歩させるための研究に全力を注いできました。研究の進行させるために、何千人もの患者が、臨床試験への参加を通じて、我々をサポートしてくれました。我々はこれを感謝してやみません」(ヴィーブヘルスケア社医務部長 ジョーン・ポッテージ氏――プレスリリースより)
CHMPの意見は、ドルテグラビルの4つの重要なフェーズIII研究に基づいている。これらの研究にはドルテグラビル治療を始めて経験し、かつ、以前に治療経験のあるHIV感染患者が参加した。さらに現在一般的に使用されている抗レトロウイルス剤を投与された患者が比較対象として参加。研究をとおして、2500名以上の患者が治療された。
「Tivicay」来年初頭に承認か
CHMPの肯定的な意見は、欧州委員会が決定する製造承認への最後のステップ。承認は2014年初頭の見通しだ。

Tivicay (dolutegravir) receives positive CHMP opinion in Europe for the treatment of HIV
http://www.gsk.com/media/press-releases/2013/