SCULPTURE試験の新データとして公表
ノバルティス ファーマ株式会社は、2018年3月9日、中等症から重症の尋常性乾癬を対象とする「コセンティクス」SCULPTURE試験の新データが公表されたことを発表した。
この発表は、同年2月16日にスイス・ノバルティス社が発表したプレスリリースを翻訳したもの。同試験において「コセンティクス」は、3分の2の患者のQOLを5年間にわたり改善したという。
乾癬の中でも最も高頻度にみられる尋常性乾癬
乾癬は、世界で1億2500万人を超える人が罹患している疾患。持続性で慢性の苦痛を伴い、日常生活のほんのわずかな側面にも影響をおよぼす恐れがある。長期におよぶ場合、糖尿病・心疾患・うつ病・その他の疾患の発症にも関連する。
尋常性乾癬は、乾癬の中でも最も高頻度にみられる病型。角質が銀白色に積み重なり、盛り上がった紅斑として現れる。症状は、治療が難しい頭部・爪・手のひら・足の裏などに症状が現れる場合が多い。
「コセンティクス」は、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、そして中等症から重症の尋常性乾癬の治療について承認された、最初のヒト型IL-17A阻害薬。発売以来、世界の14万人以上の患者に処方されている。
「コセンティクス」が患者にもたらす可能性
SCULPTURE試験では、「コセンティクス」を投与された中等症から重症の尋常性乾癬患者のQOLについて、皮膚疾患によるQOLへの影響の大きさを評価する質問票「DLQI」で評価が行われた。された患者では、投与1年時から5年時までabsolute PASI(Psoriasis Area Severity Index)が1以下、2以下、または3以下を維持。患者の3分の2が、乾癬によるQOLへの大きな影響を、5年間にわたり訴えなかったとしている。
この結果についてノバルティス社は、「コセンティクス」が患者にもたらす可能性に興奮しているという。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「コセンティクス」新データ、尋常性乾癬患者の3分の2がQOLを5年間にわたり改善 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20180309