試験結果は第67回米国心臓学会議で発表
サノフィとRegeneron社は2018年3月10日のプレスリリースで、ODYSSEY OUTCOMES試験、心筋梗塞などの急性冠症候群(ACS)の発症後の患者において、プラルエント(R)(アリロクマブ)がMACEの発現リスクを有意に低下させ、主要評価項目を達成したと発表した。
主要評価項目では、プラルエント(R)によりMACE全体のリスクが15%低下し、死亡(全ての死亡)リスクについても低下が認められ、また、統計学的に有意ではないものの、冠動脈疾患による死亡リスクも数値上で低下が認められた。
ハイリスク患者の治療法がさらに進歩する可能性
ODYSSEY OUTCOMES試験は、急性冠症候群発現後1~12カ月の患者で最大耐用量のスタチン療法を既に受けている18,924例を対象に、プラルエント(R)がMACEの発現に及ぼす影響を評価する。
組み入れられた患者は、プラルエント(R)群またはプラセボ群のいずれか一方の薬剤をランダムに割り当てられ、平均(中央値)2.8年間、最長で5年間の治療を受けており、そして患者の約90%がスタチン強化療法を受けていた。
この対象集団で得られたデータは、循環器疾患治療においても、プレシジョン・メディシン(高精度医療)によりハイリスク患者の治療法がさらに進歩する可能性があることを立証する結果となった。
(画像はサノフィ株式会社のサイトより)

サノフィ株式会社プレスリリース
http://www.sanofi.co.jp/