臨床試験で有効性と安全性を確認
協和発酵キリン株式会社は2017年8月31日のニュースリリースで、久光製薬株式会社が、2017年8月31日付で経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントス(R)テープ」の「0.5mg」について、新用量追加のための承認事項一部変更承認申請を実施したと発表した。
今回の申請は、久光製薬が、がん性疼痛患者を対象とした「フェントス(R)テープ0.5mg」の臨床試験により有効性および安全性を確認したことに伴うものである。
これにより、低用量の他のオピオイド鎮痛剤から切り替えた場合の用量選択や、用量増減時のより細かな用量調整が可能になることが期待される。
疼痛に苦しむ患者のQOL向上に貢献
「フェントス(R)テープ」は、鎮痛効果の高い合成麻薬のフェンタニルクエン酸塩を、久光製薬の経皮薬物送達システム技術を用いてテープ剤として開発した医療用麻薬製剤で、2010年4月に「中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛」を効能・効果として承認を取得、2014年6月には「中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛」の効能・効果の追加承認を取得している。
協和発酵キリンは、久光製薬との共同販売と適切な情報提供を通じ、がん性疼痛および慢性疼痛に苦しむ患者のQOL向上により一層貢献することで、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値を創造して世界の人々の健康と豊かさに貢献すると述べている。
(画像は協和発酵キリン株式会社のサイトより)

協和発酵キリン株式会社ニュースリリース
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