日本、台湾、韓国、マレーシアで臨床試験
第一三共株式会社は2017年8月31日のニュースリリースで、α2δリガンド「ミロガバリン」の糖尿病性末梢神経障害性疼痛患者を対象とした第3相臨床試験(REDUCER試験)において、主要評価項目を達成したこと発表した。
REDUCER試験は、糖尿病性末梢神経障害性疼痛患者約750例を対象とした日本を含むアジアにおける第3相臨床試験である。主要評価項目は平均疼痛スコアで、投与前ベースラインから投与開始後14週までの平均疼痛スコアの変化量(改善度)をミロガバリンとプラセボで比較し、安全性上の新たな懸念は認められなかった。
86万から210万人が罹患
糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP)は、神経の損傷によって引き起こされる末梢性神経障害性疼痛の代表的な疾患で、症状として夜間に痛みが増すことが多く、睡眠障がいに至ることもある。日本で950万人を超えるとされる糖尿病患者のうち、DPNPに罹患している患者の割合は9~22%と報告されている。
REDUCER試験とNEUCOURSE試験での主要評価項目の達成は、ミロガバリンの疼痛領域における有用性を示唆するものであり、第一三共は、疼痛に苦しむ患者へ革新的医薬品を提供できるよう取り組んでいくと述べている。
(画像は第一三共株式会社のサイトより)

第一三共株式会社ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006705.html第一三共株式会社
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