「オキノーム散」の後発医薬品
第一三共株式会社は、8月28日、がん疼痛治療剤であるオキシコドン錠「第一三共」を発売した。
同剤は、オキシコドン即放性製剤「オキノーム散」の後発医薬品であり、中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛に使用されるもの。「2.5mg」「5mg」「10mg」「20mg」の剤形が発売されている。
患者の生涯にわたるトータルケアを目指す
第一三共は、医療用麻薬製品のラインナップの拡充を積極的に展開している。がん疼痛に苦しむ患者の痛みを和らげることで、QOL向上を図り、患者の生涯にわたるトータルケアを目指しているという。
同社は本年3月より、持続性がん疼痛治療剤であるオキシコドン徐放錠「第一三共」を販売。また6月からは、ヒドロモルフォン塩酸塩製剤である「ナルラピド錠」(即放性製剤)および「ナルサス錠」の販売も手がける。
さらに、経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤であるフェンタニルクエン酸塩貼付剤の後発医薬品についても同社は、救急薬品工業株式会社との間で商業化に向けた協業を進めている。
生産は第一三共プロファーマが一貫して担当
オキシコドン錠「第一三共」は、強オピオイド鎮痛薬オキシコドン塩酸塩の即放性製剤としては、初の後発医薬品になる。同剤の生産は、原薬から製剤化に至るまで第一三共国内グループ会社である第一三共プロファーマ株式会社が一貫して担当。剤形も、小型で服用しやすい錠剤となっている。
第一三共は、同剤の発売によって、がん疼痛に苦しむ患者や医療関係者に多様な治療の選択肢を提供できると期待しているという。
(画像は第一三共の公式ホームページより)

がん疼痛治療剤 オキシコドン錠「第一三共」新発売のお知らせ - 第一三共株式会社
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