第3相試験における新たなサブ解析結果
アストラゼネカ株式会社は、8月30日、「ブリリンタ錠」による長期治療が、心筋梗塞の既往歴がある患者の心血管死リスクを29%減少させたと発表した。
この発表は、英国アストラゼネカが8月24日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「ブリリンタ錠」の心血管死リスク減少は、同剤の第3相試験における新たなサブ解析結果として示されている。
P2Y12受容体阻害剤「ブリリンタ錠」
「ブリリンタ錠」は、血小板活性を阻害することで効果を発揮するP2Y12受容体阻害剤。急性冠症候群(ACS)患者において、心筋梗塞あるいは心血管死を含むアテローム血栓性心血管イベントの発生率を減少させることが示されている。
欧米における同剤の適応症は、アスピリンとの併用で、ASC患者もしくは心筋梗塞(MI)の既往歴を有する患者における、アテローム血栓性イベントの再発抑制。日本においては、経皮的冠動脈形成術が適用される急性冠症候群などを適応としている。
プラセボの比較が行われた第3相試験
「ブリリンタ錠」の第3相PEGASUS-TIMI54試験では、心血管死の主な原因であるアテローム血栓性イベントの再発リスクが高い患者を対象として、同剤とプラセボの比較が行われた。サブ解析結果において「ブリリンタ錠」は、プラセボよりも心血管死のリスクを29%減少したことが示されている。
アストラゼネカは、標準的な治療期間よりも長期間にわたり 「ブリリンタ錠」を投与することが、心血管イベント抑制に対して良好なベネフィットを示すとしている。
(画像はアストラゼネカの公式ホームページより)

ブリリンタ錠による長期治療が心筋梗塞の既往歴がある患者の心血管死リスクを29%減少 - アストラゼネカ株式会社
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