『VercisePC』『Vercise Cartesiaディレクショナルリード』
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は、8月21日、パーキンソン病の治療に用いる植込み型脳深部刺激(DBS)装置『VercisePC』および『Vercise Cartesiaディレクショナルリード』に関するプレスリリースを発表した。
同装置は、刺激による副作用の併発を避けつつ、症状に応じたDBS治療をサポートするというもの。今年7月29日に発売されている。
電気信号によって脳の特定部位を刺激
パーキンソン病は、進行性の神経変性疾患。振戦・筋固縮・動作緩慢・姿勢反射障害といった運動障害を特徴とする。日本における推定患者数は、約163000人。
同疾患の治療は、初期においては薬物療法が選択される。しかし症状が進行すると、薬物療法での症状コントロールは困難となる。DBSは、そのようなパーキンソン病進行期患者において、外科的治療として用いられるもの。
DBSは、電気パルスを発生させる植込み型パルス発生装置と、パルスを脳に伝えるリードで構成される。電気信号によって脳の特定部位を刺激することで、症状を軽減する。
副作用が生じる部分への刺激回避を実現
今回発売された『VercisePC』および『Vercise Cartesiaディレクショナルリード』は、16個の独立した電流供給源を持ち、各電極の電流量を明確にコントロールすることを可能にした。そのため、副作用が生じる部分への刺激回避を実現し、患者の症状に応じた刺激の調節ができるようになっている。
なおボストン・サイエンティフィック ジャパンは、同装置発売を記念して、7月29日に東京都内にて講演会も開催している。
(画像はプレスリリースより)

「VercisePC」「Vercise Cartesiaディレクショナルリード」を発売 - ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
http://www.bostonscientific.com/