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2025年05月10日(土)
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群馬大・生体調節研究所、条件付きノックアウトマウスを短期間で作製する技術開発

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群馬大・生体調節研究所、条件付きノックアウトマウスを短期間で作製する技術開発

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創薬における標的妥当性評価などへの応用に期待
国立大学法人 群馬大学は、8月23日、同学の研究グループが条件付きノックアウトマウスを短期間で作製する技術を開発したと発表した。

この成果は、同学生体調節研究所ゲノム科学リソース分野・畑田出穂教授の研究グループによるもの。疾患モデル動物を用いた病態解明や、創薬における標的妥当性評価などへの応用が、期待される成果だという。

ノックアウトマウス
内分泌研究所から生体調節研究所へ
群馬大学の生体調節研究所は、1951年、同大医学部に附属内分泌研究施設が設置されたことに源を発する。1963年には、医学部附属研究施設から大学附置研究所に昇格し、前身となる内分泌研究所が誕生。後に、遺伝子欠損マウスの作製が可能となり、遺伝子産物の役割や疾患との関連を個体レベルで研究できるようになったことを受け、1994年には生体調節研究所に改組されている。

同研究所では、糖尿病・肥満・動脈硬化・炎症など、より複雑で頻度の高い生活習慣病の研究が盛んに行われるようになった。また近年は、メタボリック症候群といった摂食調節に関わる神経系や、慢性炎症に関わる免疫系など、臓器・組織間の機能調節を統合的に司る生体調節系の研究も進めている。

効率よく条件付きノックアウトマウスを作製
創薬標的遺伝子のノックアウトマウス作製技術を用いた疾患モデル作出は、創薬研究において必要不可欠となる。特に、対象とする臓器だけで標的の遺伝子がノックアウトされる条件付きノックアウトマウスは、よく用いられる。しかし従来の技術では、この条件付きノックアウトマウス作出に、数年間もの時間を要していた。

今回同研究グループが開発した手法は、CRISPR/Casゲノム編集にあたり、遺伝子を2回に分けて切断するというもの。この手法により、染色体欠失が起こらず、効率よく条件付きノックアウトマウスを作製することが可能になったという。

同研究グループは、この新技術が創薬へ応用されることを期待している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

条件付きノックアウトマウスを短期間で作製する技術の開発 - 群馬大学 生体調節研究所
http://www.imcr.gunma-u.ac.jp/


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