製薬業界ニュース
2025年05月10日(土)
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治療薬開発に期待。北大准教授ら、西洋ヒノキ花粉症を引き起こすペプチド同定

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治療薬開発に期待。北大准教授ら、西洋ヒノキ花粉症を引き起こすペプチド同定

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国際共同グループの研究による成果
北海道大学は、8月23日、同学大学院先端生命科学研究院・相沢智康准教授が、西洋ヒノキ花粉症と果実アレルギーを引き起こすペプチドファミリーを初めて同定したと発表した。

この成果は、相沢准教授と、フランスパスツール研究所・Pascal Poncet博士を中心とした国際共同グループの研究によるもの。新たな花粉症治療薬の開発に期待が持てる成果だという。

花粉症
人類の30%以上が苦しむアレルギー
ヒトの体は、異物(アレルゲン)が体内に入ってきた際、対抗する物質(抗体)を作って排除・防御するシステムを持つ。しかし、抗体が体内で増え過ぎた場合、アレルギーと呼ばれる状態に陥る。アレルギーは、現代社会において大きな問題となっており、人類の30%以上が苦しんでいるともいわれる。

アレルギーの代表例である花粉症の患者は、花粉のみならず特定の果物や野菜に対してもアレルギー症状を示す場合があり、花粉食物アレルギー症候群と呼ばれる。原因は、花粉アレルゲンと植物性食物アレルゲンに共通する抗原分子による交差反応と考えられているが、発症機構には未知が点も多い。

相沢准教授らは今回の国際共同研究で、植物由来ペプチド抗原の人工的な生産に成功。ヨーロッパの花粉食物アレルギー症候群患者の血清に対する反応について、解析を進めた。

新たなアレルゲンの発見と治療法の開発へ
解析の結果、西洋ヒノキの花粉に含まれるペプチドが、モモや柑橘類に対する花粉食物アレルギーの原因抗原の一つであることが、明らかになった。このペプチド抗原は、植物の防御タンパク質の一つとして、植物界全体に広く存在する。そのため、様々な植物関連アレルギーの原因物質となっている可能性も示唆されている。

相沢准教授は今回の政界について、新たなアレルゲンの発見と治療法の開発につながる可能性が期待できるものとしている。

(画像は北海道大学の公式ホームページより)


外部リンク

西洋ヒノキ花粉症と果実アレルギーを引き起こすペプチドファミリーをはじめて同定 - 北海道大学
http://www.hokudai.ac.jp/news/170823pr.pdf


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