英国ヴィーブヘルスケアが7月25日に発表
ヴィーブヘルスケア株式会社は、8月17日、心血管系リスクの高いHIV患者において、ブーストしたプロテアーゼ阻害薬レジメンより「ドルテグラビル」レジメンへの切り替えが、ウイルス抑制維持と脂質低下を達成したと発表した。
この発表は、英国ヴィーブヘルスケアおよび非営利民間財団NEAT-IDが7月25日に発表した、HIV患者400人超を対象としたNEAT022試験の結果についてのリリースを、翻訳したもの。
心血管疾患のリスクを高める抗レトロウイルス薬
特定の抗レトロウイルス薬は、心血管疾患のリスクを高める因子である血中脂質に対して、有害な影響をもたらす。心血管疾患は、世界中で様々な疾患や死亡につながる要因となっている。
今回結果が発表されたNEAT試験では、心血管系リスクの高いHIV患者を対象として、「ドルテグラビル」への切り替えの安全性と有効性について、評価が行われた。
同試験では患者計415人を、ブーストしたプロテアーゼ阻害薬レジメンから「ドルテグラビル」に切り替える群と、ブーストしたプロテアーゼ阻害薬レジメンを維持する群に、無作為割り付け。患者の89%が男性で、87%が50歳以上、74%がフラミンガムリスクスコアで10年以内の心血管疾患リスクが 10%以上となっていた。
国際エイズ学会の年次会議においても発表
同試験では、ブーストしたプロテアーゼ阻害薬レジメンの継続と比べて、「ドルテグラビル」ベースのレジメンへの切り替えが非劣性であることが示された。また、総コレステロールおよびその他の脂質画分では、「ドルテグラビル」群が有意差を示したという。
なおこの試験結果は、フランス・パリで開催された国際エイズ学会の年次会議においても発表された。
(画像はヴィーブヘルスケアの公式ホームページより)

ドルテグラビルレジメンへの切り替えによりウイルス抑制を維持し、脂質を低下 - ヴィーブヘルスケア株式会社
http://glaxosmithkline.co.jp/