英国ヴィーブヘルスケアが発表
ヴィーブヘルスケア株式会社は、8月17日、HIV-1感染患者を対象とするLATTE-2試験の96週間目におけるデータを発表した。
この発表は、英国ヴィーブヘルスケア社が7月24日に発表したリリースを翻訳したもの。LATTE-2試験は、「カボテグラビル」+2種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NRTI)の3剤経口レジメンによりウイルス抑制が達成されているHIV患者を対象として、長期作用型「カボテグラビル」と「リルピビリン」の注射剤による2剤治療レジメンを評価する第2b相非盲検試験。
服薬を容易にし、治療アドヒアランスを向上
3剤以上を含む固定用量の経口治療は、HIVと共に生きる人々にとって、錠剤数の負担を軽減するものとなる。これらの治療は、服薬を容易にすることによって治療アドヒアランスを向上し、HIV治療を進歩させてきた。
HIVに対する新薬の研究が飛躍的に進展している昨今にあっても、治療アドヒアランスは、ウイルス抑制の達成および耐性突然変異の出現減少のため、引き続き不可欠となっている。こうした状況にあってLATTE-2試験は、「カボテグラビル」注射剤と「リルピビリン」の4週間ごとまたは8週間ごとの投与を、「カボテグラビル」+2種類のNRTIの1日1回経口投与と比較する形で行われた。
「カボテグラビル」と「リルピビリン」
LATTE-2試験において、96週間の維持療法後における患者のウイルス抑制率は、3剤経口レジメンを継続した患者では84%という結果が出た。対して、2剤注射剤レジメンを8週間ごとに投与された患者群は94%、4週間ごとに投与された患者群は87%となっている。
ヴィーブヘルスケアは、長期作用型「カボテグラビル」と「リルピビリン」が、3剤経口レジメンと同程度のウイルス抑制を達成したとしている。
(画像はヴィーブヘルスケアの公式ホームページより)

3剤レジメンに対し長期作用型2剤レジメンで同様のウイルス抑制効果が示される - ヴィーブヘルスケア株式会社
http://glaxosmithkline.co.jp/