慢性腎不全患者の治療に貢献し続けている
株式会社クレハは、8月15日、慢性腎不全用剤「クレメジン速崩錠500mg」の製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は、「クレメジン」の新剤形。「クレメジン」は、クレハにより開発された慢性腎不全用剤であり、1991年にカプセル剤として発売されて以来、慢性腎不全患者の治療に貢献し続けている。
世界で初めての慢性腎不全用剤
「クレメジン」は、高純度の多孔質炭素からなる球形微粒状の経口吸着薬。内服によって、慢性腎不全における尿毒症毒素を消化管内で吸着し、生体内へ吸収させずに便と共に排泄する作用を持つ。慢性腎不全保存期において、尿毒症症状の改善や透析導入に至るまでの期間を延長する、世界で初めての慢性腎不全用剤となっている。
今回同社が承認を取得した「クレメジン速崩錠500mg」は、クレハ独自の技術により製剤化された新剤形。同剤形は、服薬ボリュームを大きくすることなく、少量の水での速やかな崩壊を実現。また、口腔内での拡散も抑制している。
服薬アドヒアランスの向上につながる
同社は「クレメジン速崩錠500mg」について、これまで「クレメジン」の服用が困難であった患者の服用性を改善し、服薬アドヒアランスの向上につながると、期待している。
同剤形は、本年12月の薬価基準収載に向けた準備が進行中。なお販売は、「クレメジンカプセル200mg」「クレメジン細粒分包2g」と同様、田辺三菱製薬株式会社から行う予定だという。
(画像はクレハの公式ホームページより)

慢性腎不全用剤「クレメジン速崩錠500mg」の製造販売承認取得のお知らせ - 株式会社クレハ
http://www.kureha.co.jp/