GLP-1受容体作動薬「セマグルチド」
ノボ ノルディスクファーマ株式会社は、8月21日、GLP-1受容体作動薬「セマグルチド」が、2型糖尿病患者において「デュラグルチド」より優れた血糖コントロールと体重減少効果を示したと発表した。
この発表は、ノボ ノルディスク社が8月16日に発表したリリースを翻訳したもの。「セマグルチド」の効果は、2型糖尿病患者1201人を対象としたSUSTAIN7試験において明らかにされている。
有効性と安全性を「デュラグルチド」と比較検討
「セマグルチド」は、週1回投与のヒトGLP-1アナログ。血糖値に応じてインスリンの分泌を促進させ、同時にグルカゴンの分泌を抑制し、なおかつ食欲を抑制することで食物摂取量を減らす効果を併せ持つ。現在は、米国食品医薬品局や欧州医薬品庁など7つの規制当局において、審査が行なわれている。
SUSTAIN7試験は、SUSTAIN臨床試験プログラムの一環として実施された。同プログラムは、「セマグルチド」について、8000人以上の成人2型糖尿病患者を対象として、心血管アウトカム試験を含む7つの第3相国際共同試験を行なうもの。SUSTAIN7試験では、「メトホルミン」併用下で「セマグルチド」あるいは「デュラグルチド」をそれぞれ週1回追加投与した際の有効性と安全性が、比較検討された。
2型糖尿病治療の新たなスタンダードに
40週にわたって実施されたSUSTAIN7試験において「セマグルチド」は、「デュラグルチド」よりも優れたHbA1c低下と体重減少を示した。また安全性および忍容性についても、良好な結果を示したという。有害事象は軽度から中等度の悪心であり、概ね「デュラグルチド」と同様の結果であったとしている。
ノボ ノルディスク社は今回の結果について、「セマグルチド」が2型糖尿病治療の新たなスタンダードとなる可能性を示すものであるとして、満足しているという。
(画像はノボ ノルディスクファーマの公式ホームページより)

セマグルチドは、2型糖尿病患者において優れた血糖コントロールと体重減少効果を示した - ノボ ノルディスクファーマ株式会社
http://www.novonordisk.co.jp/