iPS細胞培養から関連装置まで手がけるiPSポータル
株式会社iPSポータルは、8月21日、疾患iPS細胞などの相互利活用に関する提携契約を、国立研究開発法人理化学研究所バイオリソースセンター(以下「理研BRC」)との間で締結したと発表した。
iPSポータルは、iPS細胞培養から関連装置まで幅広い分野をカバーする、ポータルカンパニー。この提携により、疾患iPS細胞の創薬研究への応用を促進させるという。
iPSポータルと理研BRC
iPSポータルは2014年9月、iPSアカデミアジャパン株式会社より特許以外の業務の譲渡を受け、業務を開始した。同社は、iPSテクノロジーを活用する新たな方法論・価値を、大学や分析・機器企業などと共に創出。創薬・再生医療のソリューションを提供し、医薬・医療分野の発展を通して社会への貢献を行っている。
理研BRCは、2001年4月の事業開始以来、主要なバイオリソースである「実験動物」「実験植物」「細胞」「遺伝子」「微生物」の収集・保存・品質管理・提供を行っている。中でも疾患特異的iPS細胞については、世界に先駆けて整備・提供を開始。世界を代表する疾患特異的iPS細胞バンク機関として、認知を獲得している。
疾患iPS細胞が相互に補完・活用される
今回の提携では、国のプロジェクトとして作製され理研BRCに寄託された疾患iPS細胞と、国家戦略特区事業で作製されiPSポータルへ寄託された疾患iPS細胞が、相互に補完・活用されることとなる。
iPSポータルはこの提携により、iPS細胞技術の創薬への応用が一段と進むことを期待しているという。
(画像はiPSポータルの公式ホームページより)

疾患iPS細胞の利活用促進を目的とした理研BRCとの提携について - 株式会社iPSポータル
http://ipsportal.com/